約 2,485,317 件
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/1491.html
(ヨミ:ダークロード・オブ・トワイライトゾーン) ダークイレギュラーズ - デーモン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 10000 / シールド なし / クリティカル 1 自【V】 あなたのメインフェイズ開始時、SC1し、そのターン中、このユニットのパワー+2000。 自【V】 [SB8、CB5]相手のライドフェイズ終了時、コストを払ってよい。払ったら、相手のリアガードを全てバインドし、 そのターンのエンドフェイズ開始時、相手は自分のバインドゾーンから、この効果でバインドされた表のカードを5枚まで選び、別々のRにコールし、残りのこの効果でバインドされたカードをすべてドロップゾーンに置く。 フレーバー:汝の周りには何もない…さあ、絶望の道を進むんだ… +設定 相手の周りにある全てを消し、その相手を絶望させるという、器用な技を持つ。彼により絶望させられた者は、『絶望の道』と言われる 感情の悪回路を辿り、いつしかその姿、実体すらも薄ら消え、ついには周りの者の記憶からも存在しないものとされてしまう。 彼の餌食になった者は数多いと言われているが、数えようとした者や、彼を知っている人間すら消されてしまっている。 元は正義のために身に着けた異能らしいが、悪へと転じていき、全く性質の違う、絶望させそれを楽しむだけのものと化してしまった。 もはや『正義』の2文字すら自分の異能で消し去ってしまったのか、と嘆いた者も消されたという。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 5 (71%) 2 弱いと思う 1 (14%) 3 強いと思う 1 (14%) 4 いい調整だと思う 0 (0%) 5 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 7 ローキーパーとはなんだったのか。 (2012-12-02 01 18 10) いや、ある意味5枚除去と考えられなくも無い。バインドされた後にフル展開したら、必然的にその後のエンドフェイズで上書きコールかドロップゾーンに置くかしなければいけないし。どちらかというとアンドリオンに似た性質で、少なくともロウキーパーとは似て非なるものだと思う。 (2012-12-02 17 35 43) アントリオンはスタンド可能 このカード上書きではない分攻撃に徹しても元のカードも戻せるってことか。 (2012-12-31 20 56 17) コメント
https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/113.html
逢魔が時(大凶刻)《前編》 見るからに異常な三人組だった。 三人組と言っても、その三人の見た目における共通項というのはせいぜい性別くらいのもので、他は何もかもがばらばらだった。 ひとりは長い黒髪の、死に装束のような白い着物を着た痩身の女。 ひとりは肩口で揃えられた白髪の、絢爛な衣装を纏った小柄な女。 ひとりは金髪碧眼の、エプロンドレスを身に付けた長身の女。 目つきも表情も、その全体像から受ける印象も、それぞれに違う――だから共通項は、女という性別くらいのものだった。 ただし――彼女らが普通の人間でないことは一目瞭然だった。 三人はとどまっておらず、前へ前へと移動している。その移動する姿こそが――見るからに異常なのだ。 三人の中でもっとも非力そうな、黒髪の女。 彼女が他のふたりを、左右の肩にそれぞれひとりずつ、乗せて歩いているのである。――相手が子供であってもなかなかできることではない。それを女とはいえ、大の大人を相手に平気な顔をしてやっているのである。 前へ前へ。 移動しているのである。 しかし、それだけならばまだ、黒髪の女の怪力ということで、説明をつけられるかもしれない――そんな親切な説明すらをも拒絶するとんでもない要素が、彼女らの移動には含まれているのだ。 そこは地上ではない。 彼女らは海上を――移動しているのだった。 前へ前へ。 前へ前へ――平気な顔をして。 波も水しぶきも、まったく無視するようにして。 水面を何の道具も使わずに――黒髪の女はふたりの人間を肩に乗せて、歩いていた。 異常である。 見るからに――異常な光景である。 「……………………」 「……………………」 「……………………」 ただし、黒髪の女の所業こそ現実離れしたものではあったが、その両肩に乗っているふたりの女はと言えば、大して異常といえるような感じでもなかった。むしろ黒髪の女が織りなすその光景に多少なりとも現実らしさを含ませてくれるようなものだった。 ふたりの女は、肩の上で小さくしゃがみこんでいた。 黒髪の女の着物に、しっかりとしがみつくようにして。さらにしがみつかれている黒髪の女のほうも、小刻みに震えているふたりの足首のあたりを両手でしっかりと支えてやっている。 白髪の女のほうなどは、その理知的な顔を不安げに曇らせ、眼下の海面にきょろきょろと落ち着きのない視線をさまよわせている。 犬は高い所には上れぬというが、それはまさに高所に立たされた犬を彷彿とさせるような振る舞いだった。 「な――七実」 白髪の女が、自分の真下にいる黒髪の女――鑢七実の名前を呼ぶ。 呼びかける声も表情も、笑っているように見えてどこか微妙に引きつっている。 「ほ、本当に大丈夫なのであろうな……? いやその、そなたの見立てを疑うわけではないし、それに決して、決して不安であるとかそういうわけでは決してないのだがその……もし仮に――仮にだぞ、七実。万が一、そなたの体力が途中で尽きてしまうという可能性も、こちらとしては一応というか、念のために検討しておかざるを得ないわけであって――その場合、なるべく早めに言ってもらえると、こちらとしても、心の準備というか、その、色々と――」 「……大丈夫ですよ、とがめさん」 笑いと呆れを同時にこらえるような、どことなく邪悪そうな笑みを浮かべ、七実は白髪の女――とがめへと向けて言う。 「一度は渡った距離ですから、どの程度の余力があれば渡りきれるかは正確に把握できています。……今の体力でなら、あなたたちふたりを乗せていることを勘定に入れた上ででも、ぎりぎり渡り切れる距離です」 「ぎ――ぎりぎり」余計に不安そうな顔をするとがめ。「ぎりぎり――大丈夫なのだな?」 「ええ、多分」 「た、多分……」 忍法足軽。 重力を無視した動きができる――というこの忍術を体得している七実にとって、海の上を歩いて渡るという行為はもはや朝飯前であると言える。 ただし。 七実の身体的欠陥である、体力の少なさ。それをとがめは知ってしまっている。 技術はあっても、それを使い続ける体力がない。 だからとがめは今、それを懸念しているのだった。 自らの余力をほぼ正確に把握できている七実はともかく、ただ上に乗っているだけの側であるふたりとしては戦々恐々として然るべき状況だろう。実際今ここで七実が力尽き、忍法足軽の効力が切れようものなら、この海のど真ん中で三人が取れる手段は皆無である。 漂流どころではない。 即沈没である。 かつて不承島と本土とを繋ぐ海上を、真庭虫組の三人がこの忍法を用いて渡ったという話はすでに七実から聞いてはいたが、まさか自分が同じことをするはめになろうとは思ってもみなかっただろう。 加えて、とがめも否定姫も忍者などではない。 人間の肩の上に――それも傍目からは華奢にしか見えない鑢七実の肩に――長時間乗り続けるなどという離れ業、そう簡単にできるはずもない。 ただ乗っているだけというのも、案外きついのである。 時間と労力をかけてでも、筏なり何なりを作成する方向を選んでいたほうがよかったのではないかと思い始めているとがめだった。 相変わらず、しょぼい所で信念が弱い。 「……往生際が悪いわよ、奇策士さん」 と、そんなとがめの様子を横目で見ていた金髪碧眼にエプロンドレス、頭の横に『不忍』と書かれた仮面をくくりつけ、さらに黒縁眼鏡という奇抜な意匠の女――否定姫が口を開く。 微笑を浮かべてはいるが、その表情もまた軽く引きつっているように見えた。 「ここまで来たら、行くも戻るも同じでしょうに――びくびくしてても陸地が近づくわけじゃないんだから、少し大人しくしてなさいな」 「び、びくびくなどしておらんわ――き、きさまこそどうした、お姫さまよ。さっきからずっと足が震えているように見えるぞ」 「あんたの目が泳ぎっぱなしだからそう見えてるだけでしょ。足が震えてる? それは自分の足のことじゃないの? あー見苦しい、あんまり見ないでもらえる? そんな忙しい目で見られるとこっちが疲れるのよ」 「き、きさまに言われたくなどないわ!」足場がおぼつかないせいか、怒鳴り声も心なし控え目だった。「……大体、きさまがそんな可愛らしい服を着ているのが悪いのだ。そんなふざけた恰好で隣にいられたら面白すぎて目も泳ぐわ。どこの国のお姫様だきさまは。わたしを笑い殺す気か、この西洋お洒落女」 「き、着たくて着てるわけじゃないわよ――否定する、否定するわ。わたしの全存在をかけて否定する。そうよ、あんたと違ってこっちは慣れない恰好してるから落ち着かないだけよ。大体なんで眼鏡まで……」 元・家鳴将軍尾張幕府直轄預奉所軍所総監督、奇策士とがめと、元・家鳴将軍尾張幕府直轄内部監察所総監督、否定姫。 幕府内においては、いうなれば政治的なしがらみの中で対立していたようなふたりだったが、そのしがらみが取り払われた今でもその仲の悪さは健在のようだった。 というか、現状だけを見れば数段露骨になっているような気もする。 言葉での当て擦りあいだけならばいざ知らず、髪をかき上げたり衣服を直すふりをしながら、肘や膝やらを互いにげしげしとぶつけあうその様子は、もはや幼稚な喧嘩にしか見えない光景だった。 基本的に反りが合わぬふたりなのである。 ……ちなみに鑢七実はと言えば、そんなふたりのやり取りを止めようともせず、ただしとっても楽しそうな笑顔を浮かべながら聞いていた。 鑢七花がこの場にいたら、どん引きすること確実の画だった。 「ふん、きさまはどこへ来ても性根が悪いな、不愉快な女。協力するとか言っておきながら、そんな気などまるでないではないか」 「どこへ来ても腹黒いあんたに言われたくないわ。それにわたしが協力すると言ったのは七実さんに対してだけよ、不愉快な女」 三人がいま向かっているのは、不承島から海をはさんで向こう側の陸地にある建物、赤神イリアの屋敷である。今となっては、数名の猛者たちによる小規模な戦争の跡地となり果てている場所。 そこへ行く目的は、言ってしまえば死体あさりのようなものだ。 死体が身に付けているものを、わざわざ回収しに行こうというのだから。 まあ、三人としてはそれはある意味命が助かるか否かの問題を解消するための行動であるわけだし、七実としてはその死体が持っていたデイパックを既に奪いとっているので、まさに今更といった感じではあるのだが。 死体。 七実がその手で(正確には足で)葬り去った死体。 このゲーム内において、七実はかなり早い段階で一人の犠牲者をすでに出している。しかも下手をうてば(彼女からすれば、上手くやっていたら、だろうが)、彼女が「逃がした」と称した三人もまた、早々に彼女の手によって脱落者のリストに名前を連ねることになっていたかもしれない。 とがめと否定姫が鑢七実と協力関係を結んだのは、言うまでもなく彼女の圧倒的な強さゆえだ。この天才を敵に回すということが、どれだけの愚策であるかは、ふたりからすれば今さら思考する必要もない事実だろう。 逆に言えば、鑢七実さえ味方につけておくことができればそれで十分なアドバンテージを得られるということで、先ほど否定姫が言ったとおり、とがめも否定姫も、互いに協力しあう必然性はこの場合、それほどないと言ってもよい。 それでもこの状況では、三人が協力しあう形でなくてはならないのだ。 仮にこの三人が、一人と二人というような別かれ方をした場合、必然、鑢七実と離別した側の人間が彼女の敵という立場に置かれることになる。それを避けるために、七実を「共有の仲間」というポジションに置くことで均衡を保とうとしているのだった。 七実もおそらく、その程度の打算は見通しているのだろうが。 頭脳労働を専門とし、実質的な戦闘能力を持たないふたりだが、必要以上に強者におもねるという性格は、ふたりともしていない。七実に対してもそれは同様だったが、それでも彼女が敵対してはならない相手だというのは不変の事実。 とがめと否定姫の均衡が崩れれば、七実もまた、どちらに傾くかわからない状態なのだ。 表面上ではわかりやすい形でいがみあっているとがめと否定姫だが、実際にはこのふたり、絶妙な均衡を保つため互いに腐心しあっている状態といってもよい。 利害の一致。 それを協力などと呼ぶことは、おそらく二人ともないだろうけれども。 「七花は、今ごろどうしているのでしょうね――」 何となくといった感じで、七実が口を開く。 「あの子もここに来ていたらの話ですけれど、うまくやっているかどうか心配です。わたしたちと違って、見知った相手とも出会えず孤立してしまっているかもしれませんし」 「あの子のことだから、ここでやっていることの趣旨自体理解できてないかもしれないわね」否定姫もまた、独り言のように言う。「最初の説明すら、今ごろもう忘れちゃってたりして」 「ありえますねあの子なら。ひょっとしたらこの荷袋も、邪魔だからといって中身ごと捨ててしまっているかもしれませんよ。あの子には物を大切にするという概念がありませんから」 「そなたがそれを言うのか、七実……しかし確かにそれは言えるな。あやつはばかだから、この荷物の重要性など――いやいっそ使い道すら正しく理解できていないに違いない。もし火薬の類など入っておったら、間違って爆死してしまうかもしれんぞ。そう考えると、むしろ捨ててしまっているほうが望ましいのかもしれんな」 女性三人に陰口を叩かれまくる七花だった。 哀れという他ない。 「まあ、そういう部分は別として、七花ならひとりでも簡単にやられたりはしないでしょう。もしあの子もここに連れてこられているのなら、わたしたちの方で動き回っていればそのうち出会えますよ」 「この面子に七花がつけば、戦力としては申し分なしであろうな……」 尾張幕府の鬼女ふたりに、虚刀流の二刀流。鬼神もかくやの組み合わせである。 「七花くんが敵に回らなければいいんだけどね……」 ぽつり、と。 軽薄な口調を急におさえ、否定姫が呟く。 「はあ? 何を言っておるのだきさまは」当然というべきか、とがめが即座に反応する。「七花が敵に? どういうことだお姫さまよ。味方になる理由はもとより、七花がわたしたちと敵対する理由など何もないではないか」 「はあ……まったく、真庭忍軍やら錆白兵やらに散々裏切られておいて、まだそんなことがいえるのねこの人は。腹黒いくせに、肝心なところで脳天気なんだから」 「あん? 何だと?」 「つまり否定姫さんは」脱線しそうな空気を七実が切る。「七花が裏切る可能性があると、そう考えているのですか?」 「裏切るもなにもないでしょ。最初から全員敵同士みたいなものなんだから。ていうか、別にそんな真面目に受けとることないわよ。わたしは単に、否定的な意見をいってみたかっただけのことだから」 そういって、何事もなかったかのようにそっぽを向いてしまう。他のふたりもそれ以上は追求せず、微妙な沈黙だけが残る。 「…………」 否定姫の言葉を反芻しながら、とがめは黙考する。 七花が敵となる可能性。 そんな可能性があるのだとしたら、はたしてそれはどんな場合において実現し得るものなのか。 否定姫の言うとおり、この戦いは始めから全員が敵という前提のもとで行われている。「最後の一人になるまで」という条件が不可避のものであるとするならば、七花も最終的には殺すか殺されるかの相手になることもまた、不可避のものということになる。今は手を組んでいる七実にしても否定姫にしても、それは同じことだ。 その程度のことは当然、とがめも最初から理解している。だからこそ今現在もこうして、その状況を回避するための奇策を練るために行動しているのだから。 可能性。可能性。可能性。 可能性は妥当性とは違う。たとえどんなに起こり得ないようなことでも「もしかしたらあり得るかもしれない」という意味では可能性のひとつとなり得る。というか、七花がとがめたちと同じくここへ来ているという前提がそもそも可能性の話であるわけだし、それならこの戦いが現実のものであるという前提も可能性の上での話であり、ならばここがとがめの夢の中であるという可能性もまたあり得てしまうわけだ。 当然、そんな風に妥当性に欠ける可能性の数珠つなぎばかりを続けていたら収拾もへったくれもあったものではない。だからもし先の否定姫の発言が「何となく」のものでなく、確信的な根拠を持った発言なのだとすれば、「そういうこと」を示して言ったものではないはずだ。 妥当性を含む可能性。 考慮に値する可能性。 とがめは七実のほうへと目を向ける。 清涼院御剣寺において、悪刀『鐚』をめぐる七花との決闘に敗北し、一度はその命を散らした鑢七実。 もし七実が――七花との再戦を望んでいるのだとしたら。 「七花が敵に回る」という言葉が、「七花がとがめたちに対し敵意を抱く」という意味でなく、「(今のところ)自分達の味方である七実が自ら七花と敵対しようとする」――という意味での言葉だったのだとしたら。 それは、妥当性のある考えなのだろうか。 ありえない話ではないととがめは思う。今こそ自分たちの要求通り、首輪を外すための情報収集に協力してくれてはいる七実ではあるが、彼女にとって、それがここから脱出するための協力なのかどうかはわからない。もしこの先、自分達がこの首輪からうまいこと解放されたところで、七実はここから外へ出ようとするだろうか。 ――わたしは刀ですから。 七花からも、その言葉は何度も聞いた。戦闘における――戦場における心構えが、彼女の場合、根本から違うのだ。 人を斬ってこその刀。 人と斬り合ってこその刀。 そもそも七実は、荷物の中に入っていたというあの異形の心臓、その身体の各部位を収集することが目的だと言っていた。それはほとんど、この戦場内における殺し合いに乗るといっているようなものではないか。 ――仮に。 仮にその可能性が現実のものとなった場合、自分はどういう行動をとるべきなのか。 七花と七実が敵対するだけならば、それはあくまでふたりの問題でしかない。七花がとがめにとっての敵となる場合とは、「七花と七実が敵対したとき、とがめが七実の味方として残ることを選んだ場合」のことだ。 虚刀流の使い手、鑢七花と鑢七実。 今のふたりが正面からやりあえば、ほぼ確実に七実の方に軍配が上がるだろう。かつて七花が悪刀『鐚』を携えた七実を下すことができたのは、とがめの奇策があってこそだった。どころか、その一度限りの奇策を用いてさえ、ぎりぎりの勝利だったのだ。桁が外れているとかいう話ですらない。七実の持つ強さそのものが、全く別次元の代物なのである。 自ら進んで鑢七実と敵対しようなど、自殺行為以外の何物でもない。こと今の状況――殺し合いの渦中となれば尚のことである。 生き残るためには、強者の側を選ばねばならない。 ここでは最初から全員が敵同士。 裏切りも何もあったものではない。 ならば、自分の取るべき選択とは―― 「…………ふん」 不毛だ。 仮定の話ばかり考えて、何の解答が得られるというのか。 これでは思考の自家中毒だ。いたずらに自分の不審と不安を煽っているだけではないか。 ――それに、 「七花は、敵にはなり得ぬよ」 とがめは断言する。 それはもしかすると、何の根拠もないただの虚勢だったのかもしれない。 ただ、とがめは思っていた。 たとえ全員が敵であることが前提だろうと、七花がとがめの敵となれば、またとがめが七花の敵となれば、それはやはり裏切りになるのだろうと。 とがめは七花を裏切らないし、七花はとがめを裏切らない。 余計な考えを重ねずとも、とがめはそれを信じていた。 信じたかったから――信じると決めた。 「――始めから全員が敵というなら、その中からいかに味方を作ることができるかどうかが、戦闘を有利に進める鍵になるということであろう。誰が信用できるかもわからぬ中で、見知った相手までわざわざ敵に回す道理などない。……わたしがどれほどの間、七花とともにいたと思っておる。あやつにとってもわたしたちにとっても、敵対する価値など皆無だ。七花とて、それくらいのことは承知しておるはずだ」 無根拠な本音のかわりに、無機質な根拠を口にする。 根拠というには、それはだいぶ乏しいものだったけれども。 「……まあいいわ、面倒くさいから否定しないでおいてあげる」 素気なく、否定姫は言う。 もしかしたら、聡明な彼女にはとがめの心中がある程度わかっていたのかもしれない。 くすりと、軽く笑う声が聞こえる。七実だった。 「あの子が、そのことをちゃんと承知していてくれればいいんですけどね。七花ひとりじゃ、仲間を増やすなんてできなさそうですし」 揶揄するような口調に、とがめは少し安堵する。先の思考は、やはり思い過ごしなのかもしれないと。 「まあ――そう心配する必要もないであろう」 七花がいるかどうかは、自分達にはまだわからない。 だけど、もしいるとしたなら―― 自分は、ただ信じるだけだ。 「七花は頭を使う作業こそ得手ではないが、それほど頭が弱いわけではないさ。己の置かれている状況くらいはちゃんと把握しているだろうし、荷物の使い方にしても、全部が全部わからんということはあるまい。ましてや荷袋ごと捨ててしまうなど、いくら七花でもあり得まいよ」 「まあね、それも否定しないでおいてあげるわ。いくらあの子でも、そこまで馬鹿ではないでしょ。実際、ずいぶんと考えて動けるようになってたわよ。奇策士さんの教育の賜って感じかしら?」 「わたしもさっきはああ言いましたけど、さすがに言い過ぎでしたね。荷物を捨てるなんて、そんな救いようもない真似、あの子がするはずありませんよ。そこまで出来の悪い弟ではありません」 それぞれに、七花に対する信頼の言葉を口にする三人。 その信頼は、この会話より数時間前、ゲームの開始とほぼ同時にあっさりと裏切られているのだが―― 当然、今のとがめたちには知る由もない。 七花のデイパックが今、どこを彷徨って(?)いるのかもまた、今はまだ、誰の知るところでもなかった。 ◆ ◆ ◆ 三人が不承島を出てから、約一時間後。 「……………………」 「……………………」 「……………………」 三者三様、死屍累々。 エリアH-4。目的地、赤神イリアの屋敷を目前とした陸地。 一応、沈没することなく無事に岸へとたどり着くことのできた三人だったが、鑢七実は忍法足軽での海渡りにより、ぎりぎりとまではいかないにせよ、かなり余裕のない状態にまで疲労しており、とがめ、否定姫のふたりは疲労――というよりは緊張のほうで、ある意味乗り物酔いのような状態になっており、とにかく三人が三人とも、それぞれに憔悴した状態になってしまっていた。 「流石に――疲れましたね」 「ん……あ、ああ」 七実の疲弊した声を聞いて、土下座のような姿勢で地に伏していたとがめが身を起こす。 「そなたが疲れているのに、わたしがへばっているわけにはいかんな……どうする七実、ここでしばらく休憩してからあの屋敷に向かうといった運びでよいか?」 「いえ、今行きましょう」 こほ、と軽く咳をしながらも伏せていた顔を上げる七実。 「あの屋敷では、皆さんだいぶ派手に暴れていましたからね……まあ、一番派手にやっちゃったのはわたしなのですけれど。とにかく、わたしたち以外の誰かが、その気配を察知してやってこないとも限りません。できるだけ急いだほうがよいでしょう」 「……そうか? まあ、そなたがそれでいいと言うなら…………」 休むという行為を嫌う性格。 七花が確か、七実のことをそう評していたか――。 そう思いながらとがめは、七実の様子にどことなく違和感のようなものを感じていた。 違和感というよりは、既視感――といったほうがよいのか。 普段と違うが、どこかで見たことがある――という矛盾めいた感覚。 ……まあ、「普段の七実」などという言い方ができるほど、とがめは七実と親しいわけではないのだけれど。 「……どうしました? とがめさん。早く行きましょう」 「あ、うむ、わかっておる」 「おいていくわよ、奇策士さん」 「わかっておるわ!」 そんなこんなで。 数分後、鑢七実を先頭に、三人は足を踏み入れた。 戦争の跡地――赤神イリアの屋敷内へと。 025← 026 →026 ← 追跡表 → ― とがめ ― ― 否定姫 ― ― 鑢七実 ―
https://w.atwiki.jp/chaos-touhou/pages/253.html
“異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 読み “いへんかいけつ””とうほうえいやしょう”おうまがどき「いざよい さくや」&「こんぱく ようむ」 カテゴリー:Extra/女性 作品:永夜編 属性:火闇 ATK:6(+1) DEF:2(+1) 【エクストラ】〔「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」〕 [永続]自分のキャラにバトル以外によるダメージが与えられる場合、そのダメージを3減少する。 [自動]このキャラが登場かレベルアップした場合、目標のキャラ1体に5ダメージを与える。 私のナイフから逃げられると思って? illust:高渡あゆみ 永夜-T19 T 収録:トライアルデッキ「OS:東方混沌符 -永夜編-」 トライアルデッキ「OS:東方混沌符 -永夜編-」で登場したエクストラ。 自分のキャラへの効果ダメージを3減少する効果と登場・レベルアップ時にキャラ1体に5ダメージ与える効果をもつ。 登場・レベルアップ時キャラ1体に5ダメージという高いダメージ量に加え、焼きメタももっている優秀なキャラ。 基本的には焼きを狙っていきたいが焼きがとんできそうならさっさと出してしまうのも手。 焼きメタがない状態で同一ターンに登場・レベルアップをすることで3レベル以下のパートナーを裏にすることができる。 DEFは高くないため焼きメタを維持するならアタックはしないほうが懸命か。 参考 ネームが「十六夜 咲夜」であるキャラ・エクストラ一覧 紅魔館の番人「紅 美鈴」 「十六夜 咲夜」 紅魔館の使用人「紅 美鈴」 「十六夜 咲夜」 紅魔館のメイド長「十六夜 咲夜」 紅魔館のメイド「十六夜 咲夜」 月時計「十六夜 咲夜」 時間を操る程度の能力「十六夜 咲夜」 時間を操る人間「十六夜 咲夜」 完全で瀟洒な従者「十六夜 咲夜」 夢幻の紅魔「十六夜 咲夜」 「レミリア・スカーレット」 ルナ・ダイアル「十六夜 咲夜」 メイド長と妹様「十六夜 咲夜」 「フランドール・スカーレット」 メイドと血の懐中時計「十六夜 咲夜」 ミスディレクション「十六夜 咲夜」 パワーディレクション「十六夜 咲夜」 ジャック・ザ・リッパー「十六夜 咲夜」 さくらさくら「十六夜 咲夜」 “異変解決”殺人ドール「十六夜 咲夜」 “異変解決”夢幻の紅魔「十六夜 咲夜」 「レミリア・スカーレット」 “異変解決”夜霧の幻影殺人鬼「十六夜 咲夜」 “異変解決”ラストスペル「十六夜 咲夜」 “異変解決”ミステリアスジャック「十六夜 咲夜」 “異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”夢幻の使用人「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”Stage4 uncanny 伝説の夢の国「博麗 霊夢」 「十六夜 咲夜」 “東方妖々夢”森羅結界「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」&「十六夜 咲夜」 “東方妖々夢”「十六夜 咲夜」 “東方妖々夢”Spiritual Short Bomb「霧雨 魔理沙」&「十六夜 咲夜」 “東方妖々夢”Cherry Point「博麗 霊夢」&「十六夜 咲夜」 Stage5 紅い月に瀟洒な従者を「十六夜 咲夜」 Stage4 雲の上の桜花結界「十六夜 咲夜」&「メルラン」 Stage3 人形租界の夜「十六夜 咲夜」&「アリス・マーガトロイド」 東方紅魔郷 「十六夜 咲夜」 東方妖々夢 剣客ふたり「十六夜 咲夜」 「魂魄 妖夢」 ネームが「魂魄 妖夢」であるキャラ・エクストラ一覧 餓王剣~餓鬼十王の報い「魂魄 妖夢」 白玉楼の庭師「魂魄 妖夢」 獄界剣~二百由旬の一閃「魂魄 妖夢」 死欲の半霊「魂魄 妖夢」 東方妖々夢「魂魄 妖夢」 彼の世に嬢の亡骸「魂魄 妖夢」&「西行寺 幽々子」 広有射怪鳥事「魂魄 妖夢」 幽冥の住人「魂魄 妖夢」 「西行寺 幽々子」 幽人の庭師「魂魄 妖夢」 半人半霊「魂魄 妖夢」 剣術を扱う程度の能力「魂魄 妖夢」 剣術を扱う半人半霊「魂魄 妖夢」 “異変解決”現世斬「魂魄 妖夢」 “異変解決”未来永劫斬「魂魄 妖夢」 “異変解決”幽冥の住人「魂魄 妖夢」 「西行寺 幽々子」 “異変解決”六道怪奇「魂魄 妖夢」 “異変解決”ラストスペル「魂魄 妖夢」 “異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”幽冥の剣客「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”Stage4 powerful 魔力を含む土の下「霧雨 魔理沙」 「魂魄 妖夢」 “東方妖々夢”「魂魄 妖夢」 “東方妖々夢”Till When?「魂魄 妖夢」 Stage5 白玉楼階段の幻闘「魂魄 妖夢」 東方妖々夢 剣客ふたり「十六夜 咲夜」 「魂魄 妖夢」 特徴“異変解決”を持つキャラ・エクストラ一覧 “異変解決”禁呪の詠唱「霧雨 魔理沙」 「アリス・マーガトロイド」 “異変解決”現世斬「魂魄 妖夢」 “異変解決”殺人ドール「十六夜 咲夜」 “異変解決”未来永劫斬「魂魄 妖夢」 “異変解決”幽冥の住人「魂魄 妖夢」 「西行寺 幽々子」 “異変解決”幻想の結界「博麗 霊夢」 「八雲 紫」 “異変解決”対岸の誘い「西行寺 幽々子」 “異変解決”妖回針「八雲 紫」 “異変解決”夢想封印 瞬「博麗 霊夢」 “異変解決”夢想妙珠「博麗 霊夢」 “異変解決”夢幻の紅魔「十六夜 咲夜」 「レミリア・スカーレット」 “異変解決”夜霧の幻影殺人鬼「十六夜 咲夜」 “異変解決”四重結界「八雲 紫」 “異変解決”六道怪奇「魂魄 妖夢」 “異変解決”不夜城レッド「レミリア・スカーレット」 “異変解決”ラストスペル「魂魄 妖夢」 “異変解決”ラストスペル「十六夜 咲夜」 “異変解決”ミステリアスジャック「十六夜 咲夜」 “異変解決”マスタースパーク「霧雨 魔理沙」 “異変解決”マインドアミュレット「博麗 霊夢」 “異変解決”ファイナルスパーク「霧雨 魔理沙」 “異変解決”ナイトダンス「レミリア・スカーレット」 “異変解決”スペクトルミステリー「アリス・マーガトロイド」 “異変解決”スターダストミサイル「霧雨 魔理沙」 “異変解決”ギャストリドリーム「西行寺 幽々子」 “異変解決”アーティフルサクリファイス「アリス・マーガトロイド」 “異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 “異変解決”“東方永夜抄”永夜異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「博麗 霊夢」 特徴“東方永夜抄”を持つキャラ・エクストラ一覧 “異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 “異変解決”“東方永夜抄”永夜異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”赤眼催眠「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”蟲を操る妖蟲「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”老いる事も死ぬ事も無い人間「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”禁呪の魔法使い「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”生命遊戯「八意 永琳」 “東方永夜抄”狂気を操る月の兎「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”火の鳥「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”海を渡る兎の軌跡「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”永遠亭の主人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永遠亭の「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”永遠亭の「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”永遠亭の「八意 永琳」 “東方永夜抄”永遠と須臾を操る月人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -初月-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -世明け-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -丑の刻-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”歴史を食べるワーハクタク「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”正直者の死「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”歌で人を狂わす夜雀「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”梟の夜鳴声「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”月兎遠隔催眠術「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”月のいはかさの呪い「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”旧秘境史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”新幻想史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”幽冥の剣客「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”幻想の巫女「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”天人の系譜「八意 永琳」 “東方永夜抄”夢幻の使用人「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”壺中の大銀河「八意 永琳」 “東方永夜抄”地上の流星「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”古代の詐欺師「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”人間を幸運にする妖怪兎「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”リトルバグ「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”ラストワード「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”ラストワード「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”ファーストピラミッド「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”シンデレラケージ「鈴仙・優曇華院・イナバ」&「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”イルスタードダイブ「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”あらゆる薬を作る月人「八意 永琳」 “東方永夜抄”Stage5 穢き世の美しき檻「因幡 てゐ」 「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”Stage4 uncanny 伝説の夢の国「博麗 霊夢」 「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”Stage4 powerful 魔力を含む土の下「霧雨 魔理沙」 「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”Stage3 歴史喰いの懐郷「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”Stage2 人間の消える道「ミスティア・ローレライ」 「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”Stage1 蛍火の行方「リグル・ナイトバグ」 「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”Final 姫を隠す夜空の珠「八意 永琳」 “東方永夜抄”Final B 五つの難題「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”Extra 蓬莱人形「上白沢 慧音」 「藤原 妹紅」 “東方永夜抄” 永遠亭のウサギ “東方永夜抄” Imperishable Night.
https://w.atwiki.jp/girlgame/pages/3342.html
逢魔が刻 ~かくりよの縁~ 簡易紹介 榊水緒は、ごく普通の高校生。……だけれど、祖母に育てられた影響か、 やや古風なところもあり、同世代の女の子たちからは浮いてしまいがち。 『勘がいい』と言われることもあったが、今まで、それを深く気にしたことはなかった。 ある日の夕暮れ。少女は逢魔が刻に『神隠し』に遭い、幽世――隔絶された常夜の国へ迷い込む。 この世ならざる者たちが行き交う異世界で、少女は様々な『命』と出逢う。 幽世の和を乱す妖怪を狩り、世界の秩序を守る『鎮守学舎』に招き入れられた少女は、 やがて現世と幽世、双方の世界を揺るがす事件に巻き込まれていく。 データ 公式サイト あり 開発 エンターテインメントサポート、日本一ソフトウェア 発売 文化放送エクステンド ジャンル 恋愛ADV 対応機種 PSVita 発売日 2016年8月25日 価格(税込) 通常版:6,804円、限定版:8,964円、DL版:6,264円 廉価版 なし 企画・シナリオ かずら林檎 原画・キャラクターデザイン 双葉はづき 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 榊水緒(声:なし)※名前変更可能 攻略対象 颯(声:細谷佳正)常磐(声:斉藤壮馬)礎奏太(声:石川界人)宵宮(声:高橋直純)月白(声:諏訪部順一) 備考 CERO C(15才以上対象) 該当するキーワード ノベルゲーム、二つの世界が舞台
https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/114.html
逢魔が時(大凶刻)《後編》 「随分とまあ、ごてごてとした屋敷だな……」 「それ、あんたが言っていい台詞じゃないでしょうに」 とがめの呟きに、否定姫が速攻で突っ込みを入れる。とがめの住んでいた屋敷を指して言っているのだろう。 しかし当然、豪奢に見えるのは外側だけだった。 兵どもが夢の跡。その言葉に違わず、屋敷内は見事に荒涼としていた。とがめや七実、ともすれば否定姫にとっても見慣れぬ洋風の建築様式ではあるが、こうも内部が破壊しつくされた建築物をして様式もへったくれもあったものではないだろう。 入口付近はまだ元の形を維持できている程度ではあったのだが、奥に行けば行くほどその破壊具合は凄惨さを増している。 瓦礫の山というよりは、瓦礫の海といったほうが適当かもしれない。壁も扉も天井も調度の類も、あらゆるものが壊され、崩され、砕かれ、潰され、それらの残骸がいっそ芸術的なまでに床一面を覆い尽くしてしまっている。もとの形などわかるはずもない。わかるのはせいぜい材質と、この建物は爆撃に耐えうるほどの強度を有していない、ということくらいだ。 「暴れも暴れたりだな……倒壊していないのが、これだと逆に不思議なくらいだ」 七実を除けば、ここで戦闘を交わしていたのは四人。たった四人が暴れまわった程度でこの惨状である。 しかも七実の話によると、その四人全員がほぼ徒手空拳で闘っていたというのだから恐るべしだ。 「まにわにの忍者さんは言うに及ばずですけれど――」瓦礫の海を越えながら七実が言う。「他の皆さんも、それに優るとも劣らずの使い手さんたちでしたね。一進一退、引きも切らずの見事な攻防でした」 「そんな連中を、そなたはひとりで一蹴しておるわけなのだがな……」 加えてその四人の戦闘技能のほとんどは、七実の持つ技術――見稽古によって、既に取り込まれてしまっていることだろう。 つくづく化物と言わざるを得ない。 ……いや、化物すらも凌駕する――天才か。 「まあ、仕留められたのはひとりだけでしたけどね、結果だけをいえば失敗ですよ。……あの女が邪魔さえしなければ、あとひとりくらいは逃がさなかったのに。残念です」 「……空蝉、とかいう術を使うのだったか? そなたの話を聞いた限りでは、忍術と同じようなものだという印象を抱いたが……変わり身の術と似たような技術なのだろう?」 「構造としては、まあ同じようなものでしたね。素晴らしい技術でしたけど、種も仕掛けもある分、いちど仕組みが割れてしまえば以外に脆い――というのが非常に残念な点でした」 すぐに看破できてしまいましたし、と七実は言った。 まあ、それはそうだろう。 変わり身の術とは、要するに敵の盲点を突く、相手の眼を欺くための忍術だ。 盲点を突く。 眼を欺く。 鑢七実を相手に、これほど虚しく響く言葉もそうあるまい。 「あ、そういえば」と、とがめたちのほうを軽く振り返る七実。「先ほど少し、話しそびれていたことがあったのですが」 「…………?」 話しそびれていたこと? 「七花のことか?」 「いえ、この首輪のことです」 そう言って、こんこんと指先で自分の首輪を叩いて見せる。 「島でこの首輪についてお話しした時に、わたしは確か、中身を見ないことには詳しいことはわからない――と言いましたよね」 「言っていたな」 実際のところ、それがとがめにとって一番不気味に感じている点なのだが。 わからない、と言ったのだ。 あの鑢七実が、目前の物をして、わからないと。 「それがどうかしたのか? ……というか、その首輪の中身を調べるために、わざわざここまで歩いてきたのだろう?」 「見てました、実は」 「は?」 見ていた? 「見ていたとは――何を」 「ですから、この首輪の中身的なもの――みたいな?」 「みたいな?」 疑問形? 「……どういうことだ? 中身を見たって、いったいどこで、どうやって――」 「覚えていませんか? とがめさんたちも見ていたでしょう? あの奇妙な白い空間に、まにわにの忍者さん達が勢ぞろいしていたのを」 「あ――ああ、」 成程、ととがめは思った。 最初にとがめたちが連れてこられた、あの奇妙な白い空間での出来事。 真庭忍軍十二頭領――あの空間に並んでいた連中の頭部のうち、九つを一瞬にして消し飛ばしてみせたあの爆発。あれは確かに、この首輪によるものだった。 立て続けに九回の爆破。今でも鮮明に思い起こすことができる。 あの爆発のことを、七実は言っているのだ。 爆破が首輪の機能の一部ならば、その仕掛けは当然首輪の内側に組み込まれているはず。それが発動したとなれば、必然、爆破の残骸という形で中身が外側に晒されることになる。 見て――いるのだ。 「あの時に、首輪の中身を見たということだな? しかし、なぜ早くそれを言わなかったのだ。それを見るためにわざわざここまで来たというのに、余計な手間ではないか」 「見たとはいっても、所詮は爆発の残骸でしたから。結局それほどのことはわからなかったんですよ。爆発の規模や種類なんか、わかったところで何の役にも立ちませんしね」 「むう……」もっともな言い分だった。普通に考えれば、粉微塵に吹き飛んだ物の仕組みを後から見て分かれなど、無茶な要求もいいところだ。「……何か見えなかったのか? 些細なことでも、有益な情報になりそうなものは」 「うーん。何というか、ここへ来てからいまいち調子がおかしいんですよね、わたしの眼。以前と比べて、見定めがうまくいかないというか……眼にごみでも入ったんですかね――」 ごしごしと目元をぬぐう七実。そんな原始的な理由で見損なわれてたまるか。 「ですから、わたしがあの時に見ることのできた情報といえば、どれもまだ確信的に言えないようなものばかりなんですよ。どちらかといえば、印象に近い段階というか。だからどうしても予断で話すことになってしまうので、ちゃんと調べてからお話ししようかと思っていたのですけれど――」 なるほど、裏付けがとれていないがゆえに、話すのを保留していた――ということか。 しかしそれでも、情報は情報だ。 「別にそれで構わぬよ。そなたの印象ほど、信頼できるものもないからな」 言いながらもとがめは、あの時の、赤い服の男と真庭蝙蝠との会話を思い出していた。 バランス――均衡、配分を保つための制限。 まさかあれが、七実に対しても――? 「わかりました」と七実は言い、「では、わかっている範囲で説明させていただきます。まず問題の爆破の仕掛けに関してですけれど、どうやら首輪の中をぐるっと一周するように、環状に仕掛けが施されているようですね。どこか一ヶ所でも連結が途切れてしまうと爆発するようにできているようです。――まあ、これはわざわざ言わなくとも予想できることかもしれませんが」 確かに、とがめにもそれは聞く前から見当はついていた。一部でも断ち切られれば作動する仕掛け。外すことはおろか、解体することも容易ではない作りというわけだ。 「じゃどうするの? 中身調べるっていって、壊したら爆発するんじゃ調べる以前の問題じゃない」 「解体する前に、爆破の仕掛けのほうだけをどうにかできる手段があればな……」 「例えば?」 「……外側から電気を流し込んで、仕掛けを故障させるとか」 「はい却下ー。流した瞬間爆発する可能性大よそんなもん」 「なんだ、きさまには何か妙案があるというのか」 「さあ? どうしましょう七実さん」 「さあ? どうしましょうとがめさん」 「…………」 丸投げ式。 首輪の仕組みを調べるために解体しなければならないのに、解体するためには首輪の仕組みを知らなければならない。堂々巡りだ。 とがめは余計な手間だとは言ったが、このままでは無駄な手間になりかねない。 「まあ、そう簡単に外せたら苦労はいらないわよね」否定姫が言う。「とりあえず調べるだけ調べてみて、最悪、首輪の回収だけでもしておけばいいでしょ」 いいのか、と少し思ったが、妥当な線としてはそんなところなのかもしれない。 というか、何かもう色々と大雑把すぎる。 命がかかっていたはずではなかったのか。 廊下をしばらく歩いたのち、七実が瓦礫の山の前でふいに足をとめる。ぶん、と腕を振るうと、積み重なっていた瓦礫が音を立てて吹き飛び、その向こうに一枚の扉が現れる。 「この部屋です」 広い部屋だったが、そのぶん破壊の跡も一入だった。明かりがなく、足下がかなり見えづらい。光源となるべきシャンデリアが瓦礫の一部と化しているせいだろう。 「この暗闇の中で瓦礫の上を歩き回るのは危険だな……目が慣れるまで、ここでしばらく――」 言いかけた瞬間、顔へ唐突に光が浴びせかけられ「うわぁあぁ!」と思わず叫んで顔をそむけるとがめ。何事かと目を戻すと、いつの間にか七実がこちらを向いて目の前に立っている。その手には、光を放つ円筒形の何かが握られていた。 「荷物の中に入っていました。灯りとして使う道具のようです」 言われて、とがめも自分の荷物の中からそれと同じものを取り出してみる。七実のいう通りに操作すると、先から光の筋が放たれる。なるほど、これは便利だ。 「見て見てー、幽霊ー」と自分の顔を下から照らして遊んでいる否定姫をとりあえず無視し、慎重に足下を照らしながら瓦礫の上を進んでいく。 目的の「もの」はすぐに見つかった。 若草色の着物を着た、首から上が粉々の肉塊と化している、女の死体。七実から聞いていた通りの造形。 闇口憑衣の死体だろう。 首輪はすでに千切れた首から滑り落ち、瓦礫とどす黒く変色した血肉にまみれて転がっていた。七実はそれを特に何の感慨もなさそうにひょいと拾いあげ、光をあてながら目の前にかざす。 「生きた人間に、完全に気配を消すことが不可能なように――」じぃっと、内側まで抉り、覗き込むような眼で、「造られた物にも、綻びは必ずできる。どんなに完璧に近いものでも、隙は必ずあるはずです」 観察に入った七実から視線を外し、とがめは闇口憑衣の死体に目を落とす。 この闘いが「本物」である証拠だ。 なぜ自分がこんな闘いに――などという栓のない思考については、とがめは既にうっちゃっているが、この女はどんな心情をもってして、この闘いに挑んでいたのだろうか。 七実から聞いたところによると、この女は瀕死の重傷を負わされてなお、七実の足を掴み、戦闘の意志を見せたのだという。 そこまでする意味が、彼女にはあったのだろうか。彼女にとっての何が、それほどまでに強固な意志を自身に持たせたのだろうか。 自尊心? 使命感? 忠誠心? 何にせよ、事情をしらぬとがめに推察できたことではないが……。 「…………ん?」 「何? どうかした?」 「…………いや」 横から訊いてくる否定姫に首をふって、もう一度、目の前の死体に意識を戻す。死体の全身がよく見えるように明かりを照らし、七実と同じように、その若草色の着物をじっと見つめる。 目の錯覚だとは思うが、今、ほんの一瞬だけ―― 死体が――動いたような。 「分かりました」 「え?」 七実の声だった。視線は変わらず首輪へと向けられている。 「何か分かったのか、七実」 「ええ、この首輪の外し方が」 「はぁ!?」 さらりと。 あまりにもあっけなく、七実はそれを口にした。 「ほ――本当か?」 「ええ、今度こそ間違いなく。やはり爆破の瞬間を見ていたのが幸いしましたね。あの時に見ていたものと合わせて、ようやく全体の構造を見通すことができました」 「………………」 こんな、こんな簡単に……? 拍子抜けというか、もう逆にびっくりだ。 「馬鹿な……こういう大事なことは、最終話近くになってようやく判明するのが常識のはずではないか…………」 「はい?」 「あ、いや……何でもない」 何だろう、今の台詞は。 無意識のうちに口に出していた。 「じゃあ――」 じゃあ今すぐに外してくれ、と言おうかと思ったが、方法をまず確認しておくことにした。疑うわけではないが、あっさりすぎて信用するに足りない。 「――どうやって外すのか、まず説明してくれぬか」 「わかりました」確認のためか、首輪に顔をよく近づけ、「要するに、この首輪は――――」 言いかけた、その瞬間。 ぼぅん、と。 くぐもった音とともに、七実の持っていた首輪が爆発した。 「……………………え?」 ぐらりと、七実の身体が斜めに崩れ落ちる。 小規模な爆発だったが、それはあくまで殺傷目的の爆発。首輪を握っていた右手も、観察のために近付けていた顔面も、当然、無事で済むはずもなく―― 「…………な、」 どさり。 闇口憑衣の死体と並ぶようにして、瓦礫の上へと倒れこむ、七実の身体。 火薬の臭い。血肉の臭い。 右腕と、頭部の前半分を破壊され、鑢七実は絶命した。 「…………な、…………な、…………な、」 なんだこれは。 落ち着け。落ち着け。とがめは自分に言い聞かせる。冷静に、冷静に考えろ。冷静に、状況を把握しなくては―― しかし、状況はとがめを落ち着かせてはくれなかった。 ぼぅん、と、二度目のくぐもった爆発音。 反射的に明かりを音の方へと向ける。ぼんやりとした光の中に、否定姫の姿が浮かび上がる。 ただし、首から上を除く。 金色の髪も、青色の瞳も、そこには跡形すらない。歪に抉れた首の根本からぷしゅううううぅぅぅぅぅぅぅぅと噴水のように大量の鮮血が溢れ出し、エプロンドレスを真っ赤に染め上げていく。 べしゃりと、七実と折れ重なるようにして、否定姫もまた瓦礫の一部となった。 「…………!」 とがめはもはや絶句していた。 鑢七実と否定姫。 つい今まで会話を交していたはずのふたりは、一瞬にしてただの肉塊と化した。 爆発音の余韻が、頭の中でわんわんと反響する。目眩がするのはその音のせいだけではないだろう。 ……なぜだ? なぜ首輪が爆発する? それも片方は、既に死んでいる者の首輪が。 ――いや、そっちのほうはむしろ説明がつく。七実はその首輪を使い、解体の仕方を実演しようとしていたところだった。とがめの見た限りではまだ何かをしたようには見えなかったが、もしあのとき七実が「何か」をして、それが首輪の内部を刺激したとなれば、必然、仕掛けを作動させてしまうことになるだろう。 腑に落ちないところがあるとすれば、その場合だと七実の見定めが誤っていたということになる。ああも確信的に「分かりました」と言っていたにもかかわらず、解体に失敗したというのが納得いかない。 相手はあの七実なのだ。 誤爆などで死ぬ器だとは思えない。 仮にそうだったとしても、それでは否定姫の首輪が爆発したことに説明がつかない。首輪に触れてすらいないのだから、誤爆のしようがあるまい。 だとしたら……どうなる? 可能性。 妥当性のある可能性。 「…………まさか」 首輪の爆破。 それを見るのは、これで二度目だ。 一度目は? 一度目は、何が首輪を爆発させた? 真庭蝙蝠。 これはまさか、あれと同じく―――― 「脱獄囚は即ち死刑――そんなことすら理解していなかったのですか、貴女達は」 「――――!」 誰かいる! 身構えたとがめに、黒い人影が覆い被さるように組みつく。抵抗する間もなく瓦礫の上に仰向けに倒され、衝撃に軽く絶息する。 ぴたり、と。 首にかけられる、ひやりとした両手。 当然、首輪を避けて、素肌に直接。 死体のような、体温の伝わらない手のひら。 「…………ぐ、」 動けない。 腕の力は大したことはないが――いや、これは手加減しているのだろう。振りほどけない、そして息の根を止めないぎりぎりの力で絞め付けているようだ。 「まあ、状況に逆らって逃げ出そうとするのも分からなくはない。それは恐怖から来る本能、防衛意識の現れだ。しかし、やはり迂濶と言わざるを得ないな……愚かとまでは言わないが」 ほとんど独り言のような喋り方。 声の聞こえ方から、その声の主と、とがめを絞め付けている人物が別であることに気付く。 ……二人いるのか? 暗闇の中、ぼんやりとしか見えない人影は一言も声を発さず、男かも女かも知ることができない。すぐ目の前にいるのに、顔の輪郭すらも曖昧な、虚ろな暗影の集合体。 「ねえ貴女――白髪の美しいお嬢さん。人にはすべて、与えられた役割があるべきだと、そうは思いませんか?」 ……何を言っている? 「あの人も、僕に役割を与えてくれた。しかし僕は、その役割に甘んじることができなかった。僕の思う方法で、あの人の望むものを見せてやろうとした。でも結局それはあの人が望んでいたものとは違っていて、結果的に裏切りになってしまったんだけどね……まあ、それも僕にとってはむしろ望むところだったさ。僕はその選択を後悔してなどはいない。自分の役割をまっとうしたのだと、そう信じている」 囁くように、声だけが聞こえ続ける。 すぐ近くにいるはずなのに、どこから話しているのかすらも分からない。 「しかし――僕はその代償として、果たすべき役割を失った。……いや、果たすべき役割を果たすための能力を失った。それは僕にとって、存在理由を失うに等しかった。恐怖だったよ……首を落とされるより、手足を潰されるよりも激しい喪失感に、僕は苛まされることになった。あの時に、僕は一度死んだ。……死んだも同然だった」 ……何を、 「死とはそういうことですよ、白髪のお嬢さん。しかし、僕は今生きている。生き返ったんだ。力は再び僕のものとなり、僕は再び存在理由を得た。役割を与えられたんだ。この戦場の中で、僕の果たすべき役割を」 ……何を言って、 「僕は感謝している。この殺し合いを主催した人物に。そして僕を、参加者のひとりとして選んでくれたことに」 ……こいつは一体、何を言っている? 「だからこそ、僕はここでも与えられた役割を全うしなければならない。貴女だってそうだ、白髪のお嬢さん。逃げてはいけない。これは生き残るための義務のようなものだ。義務を果たさぬ者に、生きる権利は与えられない。ただ殺されて、死ぬだけだ」 「く……は…………っ」 じわじわと。 とがめの首にかかる力が増していく。 「決断の時だ、白髪のお嬢さん」 とがめの手に、何かが握らされる。細長く、しかしずしりと重い、ちょうど片手で握りこめる形状をした何か。 なぜかその感触だけで、それが小刀であることが明確に理解できた。 「殺らなければ殺られる。死にたくなければ、その小刀で目の前の相手を殺すんだ。それは貴女にとって権利を獲得するための手段であり、同時に果たすべき役割でもある。誰にも憚ることはない。さあ、生か死か。自分のその手で選ぶんだ」 ぎちぎちぎちぎち。 その言葉を合図にしたように、首への圧力が一気に強まる。 今度こそ本気の――本物の殺意を感じさせる力。 同時に、とがめの右手が小刀を強く握りこむ。 ぶつぅん、と、頭の中で何かが弾ける感覚。 「…………っ!!」 躊躇はなかった。 渾身の力をこめて、小刀を相手の胸部――心臓のあたりを狙い、一気に突き立てる。 血とともに、肉を破壊する生々しい感触が小刀を経由して、右手へと伝ってゆく。 人影は、びくんと身体を大きく痙攣させ、直立の姿勢のまま一瞬だけ固まり、そのまま断末魔も最期の抵抗もなく、あっさりと瓦礫の上に崩れ落ちた。 「かはっ……はあ……っ! ごほっ!」 喉をおさえ、苦しげに呼吸を整えるとがめ。頭がくらくらする。酸素か、血液か。どちらにせよ、あのまま絞められていたら確実に脳内部から死んでいた。 「お見事だ。よくやったよ、白髪のお嬢さん」 ぱちぱちぱち、と、乾いた拍手の音。 「これで貴女は、生き残る権利を得た。その首輪ももう大丈夫だろうね。そこに転がっている二人のように、首を吹っ飛ばされるようなことはもうないだろう」 「…………誰だ、きさまは」 ふらつく足で、とがめは無理矢理に立ち上がる。小刀はまだ、右手にしっかりと握られている。 「見えない所からこそこそと……不愉快極まりないな。話があるなら、直接わたしの前に出てきてみろ。顔も見せられぬような相手と、わたしはこれ以上話すつもりはない」 静かに虚勢を張る。 内心では、殺されかけた恐怖に加え、今の状況にも相手の言葉にも理解が追いつかず、焦燥状態だった。 「逃げも隠れもしないよ。僕はここにいる」 今度ははっきりと、声のする方向がわかった。とがめが小刀を突き刺した死体、それを挟んだ向こう側に、ひとりの男が立っていた。 姿を表した気配すらなく。 まるで、初めからそこにいたかのように。 「はじめまして、と言っておこうか」 とがめと対峙したその男は、微笑とともに名乗りを上げる。 「僕は時宮時刻という」 「…………」 とがめの前に姿を表して尚、男――時宮時刻の醸し出す雰囲気は、余裕の一言に尽きる。 「乱暴な真似をしたことについては謝罪しよう。『それ』を見せてくれないことには、僕としては安心できなかったんでね。不意打ちで暴力的な手段を使わせてもらった。悪かったとは思うが、しかしこれは貴女のためでもある」 「だから……きさまの言動はさっきから訳がわからぬのだ。苛つかせるのが目的でなければ、そして会話が目的だというのなら、もう少し分かる言葉で話せ」 言いながらもとがめは、頭の中で思考を展開する。自分と相手との距離、相手の持っている円筒形の灯り、自分の持つ小刀、死体の位置、出口の位置と、そこまでの距離、方々に意識を巡らせる。 「何なのだこれは……わかっているというのなら説明しろ。何者だきさまは。何の目的でここにいる。さっき、わたしに何をした。今わたしを襲ったのはきさまの仲間か。なぜ……このふたりは死ななくてはならなかった」 最後の質問については、実際のところ予想はできていた。襲われる直前に思い到った可能性。加えて、時宮時刻の語っていた言葉の一部。 脱獄囚は即ち死刑――。 首輪を外すという行為が、主催者側への反抗と見なされた――ということなのだろうか。 しかし、訊かずにはいられなかった。言葉を止めてしまうと、内側から沸き上がるどす黒い何かに自分が飲み込まれてしまいそうな気がした。 しかし時宮時刻は、そんなとがめに対し、ゆるりと首を横に振ってみせる。 「そのふたりは、死んでなどいない」 「…………何だと?」 「死んだのは貴女のほうだ。白髪のお嬢さん」 その呼称をもう一度でも使ったら「その呼び方はやめろ」と言い放って堂々と名乗りを上げるつもりでいたのだが、相手の言葉にまたも理解が追いつかなくなり、絶句してしまう。 「……だから、何を、言って――」 「残念だが、僕は貴女と会話することを目的とはしていない。僕の目的は既に終了している。貴女が自分の中の攻撃性を発露させた、その瞬間にね。貴女は自分自身を犠牲に、自分が生き残る権利を得た。今の貴女として、生きることを選んだ」 「何をいっておるのだ! きさまは!」 とがめは怒号を放った。 堰を切ったように、激情の奔流が全身を支配してゆく。怒り、敵意、そして殺意。あらゆる攻撃的な感情が、とがめの身体を動かしていた。 「答えろ! 何なのだきさまは! 死んでいないだと!? ではこの死体は何だというのだ! 死んだのはわたしのほう!? ふざけた事を吐かすのも大概にしろ! 何が生き残る権利だ! 何が果たすべき義務だ! これ以上訳の分からぬ言葉で煙に巻こうというのなら、その不愉快な舌ごときさまの身体を八つ裂きにする!」 小刀を振りかざし、修羅の如き様相で時宮に詰め寄るとがめ。 血走った両眼は、もはや溢れんばかりの殺意で満ち満ちていた。 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! こいつを殺す! とめどなく噴き上げる、火炎のような殺意。 方々に巡らせていたはずの意識も、今や目の前の相手にだけしか向いていなかった。 ほとんど盲目的なまでの破壊的な意識に身を委ねるようにして、とがめは小刀の切っ先を、殺意とともに時宮時刻に向ける。 「『それ』が、今の貴女だ」 そんなとがめとは対照的に、時宮時刻は全く揺るがなかった。 涼しげな顔で、自分に向けられる暴力の視線と凶器による威嚇を軽くいなす。 「貴女が殺したのは貴女自身だ、と僕は言っている」 そう言って、時宮時刻は足下に光をあて、目の前の死体――とがめが小刀を突き立てた人影を照らし出す。 「貴女の手によって、理知的で理性的な貴女はこの世から永久追放され、攻撃性と破壊衝動に満ちた貴女が、今の貴女として残存した――平たく言えば、そういうことさ」 闇の中に浮かび上がった死体の容姿を、とがめは視界に捉える。 心臓のあたりを大量の血で染め、人形のように空虚な顔をした死体。それが誰なのかは、記憶を探るまでもなくはっきりと分かった。 見覚えがあるどころの話ではない。 小柄な体躯。絢爛な衣装。肩口で揃えられた白髪。 それは明らかに――とがめ自身の死体だった。 ――――――――――――。 とがめの意識が暗転する。 ◆ ◆ ◆ 「今度はどうやら、うまくいったようだね――」 時宮時刻は、自分が成した作業の結果をじっくりと確認しながら、そう言った。 言葉の内容とは裏腹に、その表情には満足感や達成感などの自惚れた感情は一切見受けられない。それは彼にとって、この程度の作業が「瑕疵なく成し遂げて当たり前」のものであり、また今までに何度となく繰り返してきたものであったからに他ならない。 「しかし、念には念を入れておいて正解だったのかな。特に、この黒髪の女性。控え目に見てもただ者じゃあない……恐怖を感じないというより、恐怖という感情そのものが欠落しているような人間、といったところか。僕にとって――僕らにとって、ピンポイントで相性の悪いタイプの人間だね……まあ、それならそれでやりようはあるが」 時宮の視線の先には、先ほどこの部屋に入ってきた三人の女性が、一言も言葉を発さずに佇んでいる。 無論、三人とも死んでなどいない。 とがめも、否定姫も、鑢七実も。 心臓を貫かれてもいないし、首を吹き飛ばされてもいないし、顔面を破壊されてもいない。首輪も勿論、装着されたままだ。 ただ、三人が三人とも魂の抜けたような無表情で、虚ろな目をしている。 あたかも人形のように。 「単純な方法でこそ先手を取りやすく、成功しやすい――まさに初心忘るべからず、だ」 驚愕法、と呼ばれる催眠導入法がある。 突然相手の目の前に手をかざしたり、大きな音を立てたりすることで、対象者を呼び名の通りに驚愕させる。それによって意識に一瞬の空白を作り、その隙をついて暗示を浸透させる、という手法。 催眠の誘導法としては、初歩中の初歩の技術。 三人が部屋に入った直後、とがめの顔に突然浴びせられた光。あの光は、七実の懐中電灯からのものではなかった。 あの瞬間に、時宮時刻は想操術を施したのだ。 それも、三人同時に。 「まっすぐこの部屋へ向かってこられた時には少々気を張ったが……結果的にうまいこと待ち伏せの形にできたのは幸運だった。手間が省けたと言うべきなのかな――」 かつてとがめは、鑢七実の『眼』を制するための奇策として、暗闇という効果を利用した。 時宮時刻が七実の能力を知らない以上、これは偶然と言わざるを得ないのだが――時宮時刻もまた、同じ効果を利用したのだった。 奇策士とがめは、暗闇による一瞬の死角という形で。 時宮時刻は、暗闇の中での一瞬の閃光という形で。 完全無欠の『眼』に風穴を空け、そこから一気に瓦解させてみせた。 忍法足軽により、限界近くまで身体が疲労しきっていたこともまた、術の効き目に拍車をかけた要因のひとつ。 時宮時刻。 想操術専門集団『時宮』の実力者にして追放者。 止めを刺すには十分な――彼もまた、異形の能力の持ち主だった。 鑢七実。 その究極の『眼』によって、あらゆるものを見通し、見定め、見極め、見取ってきた彼女が、他人の『眼』によって支配されるというのは、皮肉という以外にないだろう。 もしかしたらそれは、単に相性の問題だったのかもしれないが。 七実の『眼』が、相手の能力を見極め、飲み込む性質を持つものであるのに対し、時宮時刻のそれは、相手の内部に浸透し、内側から支配する性質を持つもの。 受け取る視線と、放つ視線の違い。 更にもうひとつ。 時宮時刻の使用した技術は、対象者と目を合わせると同時に術を施すことのできる、いわゆる瞬間催眠と呼ばれる種類の能力である。鑢七実の技術――見稽古は、その技量こそ途方もないものではあるが、かといって見た瞬間にそのすべてを取り込むことのできるようなものではない。 僅かなりとも、時間が必要なのである。 見切り――見極め――見取るまでの観察時間が。 一度見れば大抵は、二度見れば磐石に――である。 更に穿ったところまで言うなら、ゲームバランスを維持するための処置として、彼女の天才性そのものにある程度の制限が加えられていた、ということも挙げられるが――そんな理由付けはもう、どうでもいいことだろう。 そんな理屈に、もはや何の意味もありはしない。 あるのはただ結果のみ。 とがめも、否定姫も、鑢七実も。 それぞれがそれぞれの幻術の中で、自らの精神を破壊され―― 支配という名の、敗北を喫した。 「くだらないな……うん、我ながらくだらない。もともと適当に言った言葉とはいえ、実にくだらない」 三人が不承島から出てしまったことは、結果からいえば失策だった。 容易には渡ってこれない――よしんば渡ってこれたとしても、待ち構えている側としてはいくらでも対処のしようのある、いわば三人にとってこれ以上ない安全区域である不承島から、いくら脱出の策を練るための情報集めという目的があったところで、安易に外に出るべきではなかったのだ。 「果たすべき役割、生き残るための義務、自分の存在理由……確かにくだらない。そんなことは、僕にとってもどうだっていいことなんだ」 ただの戯言だ、と時宮は言う。 「僕はただ、僕自身の目的を、僕自身の手で成し遂げる。それだけだ」 西東天――十三階段と呼ばれる組織を作り、世界の終わりを目論んだ、人類最悪の遊び人と自らを呼称する男。 そんな人間の思想に唯一、心の底から純粋に共感し、同調した男――。 「さてと、貴女達の実力が如何ほどのものか、とくと見せてもらうとしようか。遠慮はいらない。急ぐ必要もない。――ここからは永久に、殺戮の時間だ」 世界の終わりを望む男、時宮時刻。 彼の蒔いた戦乱の火種は、緩慢に、しかし確実に、音を立てて燃え広がりつつあった。 【1日目 早朝 赤神イリアの屋敷 H-4】 【時宮時刻@戯言シリーズ】 [状態] 健康 [装備] なし [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本 世界の終わりを見る 1 操想術を使い殺し合いを促進させ、世界を終わらせることが出来る者を探す 【鑢七実@刀語シリーズ】 [状態] 想操術による精神支配 [装備] なし [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~2)、キスショットの心臓 闇口憑依の支給品(確認済み) [思考] 基本 1 2 3 【とがめ@刀語シリーズ】 [状態] 想操術による精神支配 [装備] なし [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本 1 2 3 【否定姫@刀語シリーズ】 [状態] 想操術による精神支配 [装備] なし [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~2) 防弾エプロンドレスと黒縁メガネ(装備中)@戯言シリーズ [思考] 基本 1 2 3 026← 026 →027 ← 追跡表 → ― とがめ ― ― 否定姫 ― ― 鑢七実 ―
https://w.atwiki.jp/gamebag/pages/316.html
ゲーム #gg 2角取り 遊び方 #gg #gg #gg Google Battle 遊び方 #gg Dragon Puzzle Game 遊び方 #gg
https://w.atwiki.jp/pamu/pages/8.html
ゲーム攻略 ここにゲーム攻略情報をまとめて置いています。 ポケモン不思議のダンジョン 共通情報? メンバーページ 管理人
https://w.atwiki.jp/wiki5_game/pages/6.html
ゲームの攻略をするページです。これからゲームタイトルをどんどん増やしていきます。 HOMELAND GC 実況パワフルプロ野球12 GC テイルズ オブ シンフォニア
https://w.atwiki.jp/alley/pages/2.html
お菓子作りゲーム お菓子ゲームを載せます♪ オススメのゲームあれば教えて下さい♪
https://w.atwiki.jp/gamebag/pages/272.html
乙女ゲームニュース 【ビーズログ2月号】『刀剣乱舞無双』&『夢職人と忘れじの黒い妖精』W表紙! “ジャパンクリエイティブ”&“究極男子図鑑”の2大特集【ビーズログ.com】 - B s-LOG 「TVerフェス!WINTER2021」<全タイトル紹介>ドラマ&アニメが大量“無料”見放題 - テレビドガッチ JRA,マツケンサンバII×有馬記念コラボWebサイト「マツケンアリマ66」を公開。松平 健さんとのレース観戦を目指すという謎のゲームも登場 - 4Gamer.net オトナ女子向け恋愛小説「ベリーズ文庫」新刊は2021年12月10日(金) 全国書店にて発売開始! - PR TIMES 誕生日を祝った、11月生まれのキャラは?「アイナナ」百ほか、誕生日がゾロ目のキャラもランクイン!<21年版>(アニメ!アニメ!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 乙女ゲームの悪役おばさんに転生「27歳OL、異世界で遊女の管理はじめます」1巻 - マイナビニュース 俳優・声優の伊波杏樹が1stフルアルバムをリリース、あらゆる経験が循環して生まれた10編のストーリー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー - 音楽ナタリー 「滄海天記」の主題歌を音楽ユニット“GARNiDELiA”が担当に。本日公演が始まった舞台でお披露目 - 4Gamer.net 【漫画編】「Kindle本冬のキャンペーン」開催 『ベルセルク』『かげきしょうじょ!!』『あたしンち』など50%ポイント還元 - - ねとらぼ 『FGO』噂の「男カーマ」には元ネタがあった!?ReDrop先生の「2年前のツイート」が再注目 - インサイド 「乙女チック4Gamer」第324回:「うたの☆プリンスさまっ♪All Star for Nintendo Switch」を特集。先輩や先生との恋愛が楽しめる - 4Gamer.net スイッチなどで「幻のアーケードゲーム」ラッシュ!? いわくつきの作品や20年越しの新作も…(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 危険な攻略対象たちに迫られまくる新連載、不幸な結末の乙女ゲーム世界を生き抜く(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『あつ森』で一番の推しキャラは誰? 3位ジャック、2位ちゃちゃまる、1位は…?【アンケート結果発表】(インサイド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2021年に一番“推せた”女性声優は?【中間結果発表】TVアニメ&吹替作品でも活躍するキャストが集結!(アニメ!アニメ!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “残念な悪役令嬢”になって断罪回避を目指す「残念令嬢」コミカライズ版が連載開始(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「AMNESIA」オンラインサービス“まるくじ”にて 12月3日18時よりくじの販売が開始 - 4Gamer.net 「古代にも和歌という名のTwitterがあった」 和歌とツイートの共通性が話題に(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 悪役令嬢の登場人数は過去最多!? 乙女ゲームの世界が舞台の“悪役令嬢が多すぎる”コミックが話題に(文春オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「ゆるキャン」「リゼロ」「五等分の花嫁」ABEMA 人気アニメ無料配信企画 2週目のラインアップを発表 - アニメ!アニメ!Anime Anime 大人気異世界転生溺愛ストーリー『悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される』コミックス最新第9.巻 本日12月1日(水)発売! 池袋・渋谷で大型交通広告も展開中! - PR TIMES 「悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される」9巻、池袋&渋谷に大型交通広告も登場(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 前世は薬剤師の悪役令嬢が主人公! 長生きしたいだけなのに『前世薬師の悪役令嬢は、周りから愛されるようです』(マグミクス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 巫女とオニの戦い描く現代和風ファンタジー開幕、「前世薬師の悪役令嬢」も(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「乙女チック4Gamer」第323回:「CLOCK ZERO 〜終焉の一秒〜 Devote for iOS & Android」を特集。泣ける名作がスマホで遊べる - 4Gamer.net 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022」今年の大賞は、女性向けゲームコンテンツで東証マザーズ上場を達成した双子の姉妹・中島瑞木さん&中島杏奈さん - PR TIMES ハライチ・岩井勇気さん、初の小説は「スーパーに豚肉を買いに行っただけ(笑)」。その真意は?(好書好日) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アニメ「おもしれー女」3人 個性とギャップが大爆発!(マグミクス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ヒロインが一切喋らない乙女ゲーに気を付けるべき理由|カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~|カレー沢薫 - 幻冬舎plus 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』アニメ化決定! 2022年4月放送開始 - 電撃オンライン アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」アラームアプリが配信開始!! - PR TIMES 社畜OLが乙女ゲームの世界に転生「王子の本命は悪役令嬢」1月9日放送開始 オンエア版に渋谷彩乃、高塚智人、関根明良ら出演 - アニメハック 乙女ゲームも肉食系の時代!?『ときメモGS4』風真玲太に悩殺される女性ファンが続出しているワケ - アニメ!アニメ!Anime Anime 「遙かなる時空の中で」シリーズで一番好きなゲーム作品はどれ?(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース めっちゃシュール!白井悠介の実写“乙女ゲーム”が狂気!?ラストに「何を見てたんだろう」「クセつよ」 (2021年11月10日) - エキサイトニュース 11月12日より「ツイキャスアニメ 金曜上映」がスタート!第一弾はツイキャス累計視聴者数12万人を突破した人気シリーズの続編「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」に決定! - PR TIMES 【吉田輝和の絵日記】38歳男が乙女ゲー『ときめきメモリアル Girl s Side 4th Heart』でイケメンハンターと化す - Game*Spark 攻略対象全員が家賃滞納中の乙女ゲーム。「イケメンなのにクズすぎる」と話題(マグミクス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 乙女ゲームのヒロインに転生したはずが最弱スキルで学園追放、コミカライズ版1巻 - コミックナタリー 「乙女チック4Gamer」第317回:「恋愛戦国ロマネスク」を特集。タイムスリップした主人公が“女信長”になる!? - 4Gamer.net 八代 拓さん&小林千晃さんが乙女ゲームの世界をアテンド! 「八代&小林のゲームツーリズム♪ 〜Presented by オトメイト〜」初ゲスト配信回をレポート - 4Gamer.net 「恋愛戦国ロマネスク」がHYDEさんとコラボ。戦国武将たちが“HYDE争奪戦”を繰り広げる(!?)録り下ろしボイス入りのコラボストーリーが公開 - 4Gamer.net 「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 〜波乱を呼ぶ海賊〜」のストーリーやゲームシステムが分かる最新PVが公開 - 4Gamer.net e-Storyアプリ「peep」、乙女ゲームプロジェクト第2弾『0日婚アプリ ~スマホで結婚したら、溺愛されました~』を公開! - PR TIMES 「はめふら」映画化決定!内田真礼「このスピード感も含めて『はめふら』の良さですね♪」 - アニメ!アニメ!Anime Anime e-Storyアプリ「peep」、乙女ゲームプロジェクト始動!第1弾作品として『QunTrap(キュントラップ)』を公開! - PR TIMES 夏アニメ「はめふらX」カタリナが魔法学園を卒業! 待ち受けていたのは、ジオルドたちからの告白!? 最終話先行カット - アニメ!アニメ!Anime Anime KENNさんが小林裕介さんと新作乙女ゲームを体験! 『君雪』プレイ動画が公開 - 電撃オンライン 悪役令嬢に転生したけど前世と同じ地味顔だった、ドタバタラブコメ「モブ顔令嬢」1巻(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 乙女ゲーム『終遠のヴィルシュ -ErroR salvation-』2021年10月7日(木)発売! 「八代&小林のゲームツーリズム♪ ~Presented by オトメイト~」9月17日(金)放送回にて本作を特集! - アニメイトタイムズ ずん飯尾、乙女ゲーで4種類のイケメンに イケボで囁く演出も「俺とTANPACTだけ見てろよ…」(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース フジテレビ系7月ドラマ「推しの王子様」タイアップ中「100シーンの恋+」ドラマに登場する乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」が完結!完結を記念して、ドラマに登場した新タイトルの待受をプレゼント - PR TIMES 乙女ゲーム『CharadeManiacs(シャレードマニアクス)』ニンテンドースイッチ版が9月16日(木)に発売! 書きおろしSS収録の小冊子や描きおろし缶バッジなど特典満載のアニメイト限定セットも登場 - アニメイトタイムズ 『夢100』の美麗イラストTOP5を決定する乙女ゲーム好きライター座談会開催!【夢1000企画】 - 電撃オンライン 渡邊圭祐“航”、乙女ゲーム界のプリンスとして注目の人物に - マイナビニュース 乙女ゲームのモブに転生した主人公が推しへの愛を叫ぶ、コミカライズ1巻(試し読みあり) - コミックナタリー 乙女ゲームのヒロインなんてくだらないと、運命を否定した少女を描く新連載(試し読みあり) - コミックナタリー Switch『はめふら』オープニングムービーが公開! - 電撃オンライン 「乙女チック4Gamer」第310回:「スペードの国のアリス 〜Wonderful White World〜」を特集。“QuinRose reborn”の1作目 - 4Gamer.net 乙女ゲームにおける“ジェンダー規範”(後編) 日本の乙女ゲーマー&メーカーは、いかにして「それ」を転覆させたのか - リアルサウンド 「ゲームの世界に転生しちゃった!?」目が覚めると乙女ゲームの悪役令嬢だった私 - 文春オンライン 「乙女チック4Gamer」第309回:「CharadeManiacs for Nintendo Switch」を特集。異世界を舞台にした謎多き恋愛ADV - 4Gamer.net ドラマ『推しの王子様』のリアル。乙女ゲーム会社って実際どうなの?「推しの露出で議論に」「壁ドンにダメ出し」 (2021年8月14日) - エキサイトニュース 乙女ゲームのロード画面では、“自分の映り込み”に配慮して黒背景を禁止する例があった。複数タイトルの検証によって見えてきた、没入感への配慮 - AUTOMATON よだかのレコードと全米No.1乙女ゲーム Obey Me!の声優担当するミウラアイム完全監修の謎解きゲームが池袋に登場!描き下ろしグッズも販売決定! - PR TIMES 女性向けゲームの先駆者は,シリーズ18年ぶりの最新作で今の女性とどう向き合ったのか。「アンジェリーク ルミナライズ」開発者インタビュー - 4Gamer.net アニメ・コミック・声優・グッズ・乙女ゲーム・コスプレなど”女の子のためのすべて”が集まる大型イベント『アニメイトガールズフェスティバル2021』 - PR TIMES 日本最大規模の乙女向けイベント「アニメイトガールズフェスティバル2021」が11月6日と7日に東京・池袋で開催! テーマは「ジェネレーション」 | gamebiz - SocialGameInfo miHoYo初の女性向け恋愛ミステリー「未定事件簿」の配信がスタート。記念PVの公開&Twitterキャンペーンが開催 - 4Gamer.net ハライチ岩井勇気が手掛けた新作乙女ゲーム『君は雪間に希う』が発売! - 電撃オンライン 「はめふら」カタリナたちの幼少期を描く新作OADがコミカライズ第7巻に付属 - アニメハック TVアニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...」 スペシャルイベント~野菜スイーツ収穫祭~ イベント&ライブ完全版ニコ生配信 8月7日(土)配信スタート!チケット発売中! - PR TIMES 【はめふら】『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』ストーリーやキャラクターを紹介する最新PVが公開! - ファミ通.com 夏アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』コミック版第7巻の特装版(新作OAD付き)が9/30発売決定! 原作ノベル新刊、アニメ2期イベント情報もお届け - アニメイトタイムズ 「ネコぱら- Catboys Paradise」はフルボイスで遊べる完全無料の乙女ゲーム。個性的な人型ネコ男子4匹との日々を描いた作品を紹介 - 4Gamer.net フジテレビ系7月ドラマ「推しの王子様」タイアップ続報ドラマ内の乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」いよいよ配信開始!7月15日(木)初回放送終了後、スマートフォンアプリ「100シーンの恋+」にて - PR TIMES 推しの王子様:比嘉愛未が“乙女ゲーム”好きの社長に “残念王子”渡邊圭祐を理想の男性へ育成 - MANTANWEB angela『はめふら』2期OP曲「アンダンテに恋をして!」発売記念インタビュー|『はめふら』との出会いから生まれた新しい引き出し。今作も『はめふら』ファンへのサプライズや仕掛けもいっぱい! - アニメイトタイムズ 「はめふら…X」第2期開幕! あれ、破滅フラグ回避できたのでは…?第1話先行カット - アニメ!アニメ!Anime Anime もう中学生の乙女ゲーム誕生、まさかのオチに「ゲラゲラ笑った」 » Lmaga.jp - Lmaga.jp(京阪神エルマガジン社) 「VRカレシ」の正式サービスが本日スタート。好みのカレを創り上げて恋愛ストーリーを楽しめる - 4Gamer.net 乙女ゲーム『君は雪間に希う』アニメイト限定セットが登場! 録りおろしドラマCD、限定小冊子、缶バッジほか豪華特典が満載【早期予約キャンペーン締切は5月30日(日)!】 - アニメイトタイムズ 夏アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』第2弾KV&PVが公開! 初回放送日が2021年7月2日(金)に決定|新キャラクター役・鳥海浩輔さんよりコメント到着! - アニメイトタイムズ miHoYoが乙女ゲーを作ったら!? 本格ミステリーな恋愛ADV「未定事件簿」先行プレイで見えた新時代 - 4Gamer.net 「乙女チック4Gamer」第297回:シリーズ2作品をまとめて収録した「白と黒のアリス for Nintendo Switch」を特集 - 4Gamer.net 転生モブ男のせいで乙女ゲームのシナリオが変化してしまう、コミカライズ新連載(試し読みあり) - ナタリー ガルスタのライターたちの突然の乙女ゲーム座談会! 好きなゲームやコラボしてほしい作品は? - 電撃オンライン 乙女ゲー『アンジェリーク ルミナライズ』の男子高校生が“Twitter上で失踪”。半年かけて生活し、1か月かけて消される - AUTOMATON 完全無料の新作乙女ゲーム「ネコぱら- Catboys Paradise」が今夏に配信へ。4匹の“人型ネコ男子”と共に喫茶店を経営する恋愛ADV - 4Gamer.net 破滅エンドは絶対回避! 乙女ゲーム転生周回ファンタジーのコミカライズが連載 - 電撃オンライン 「はめふら」第2期は7月放送! 新キャストに子安武人&上坂すみれ&白井悠介&小倉唯 - アニメ!アニメ!Anime Anime KOF乙女ゲーム、サービス終了…前に感謝の毎日アイテム配布中! - 電撃オンライン 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X(アニメ) - ザテレビジョン TVアニメ第2期『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』2021年7月より放送開始/ティザービジュアル&PV、声優・内田真礼さんほかスタッフコメントが公開! - アニメイトタイムズ 完全新作乙女ゲーム「君は雪間に希う」が発表。オトメイトとハライチ・岩井勇気さんコラボとなる和風伝奇恋愛ADV - 4Gamer.net 『はめふら』の乙女ゲーム化発表! - 電撃オンライン 「はめふら」乙女ゲーム化!破滅フラグを回避したカタリナのその後描くオリジナルストーリー(動画あり) - ナタリー 【はめふら】乙女ゲーム化決定。2021年にオトメイトブランドより『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』発売 - ファミ通.com SFタイムリープものや死神との交流、戦国時代にダイエットまで!?スイッチに移植して欲しい名作乙女ゲーム7選 - インサイド ドットと恋して好感度と共にイラストが超絶進化していく特殊過ぎる乙女ゲー「ドトコイ」 - GIGAZINE